THE CONVOY SHOW パピプペポ~!の感想ブログ

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本田礼生さんのオタクで、若手が出ているコンボイしか見たことがなかった私が初めてコンボイのオリジナルメンバーさんだけの舞台を見に行って、めちゃくちゃ元気をもらって帰ってきたのでオリメンさんたちありがとうございます!!!!!という気持ちを込めてもにゃもにゃと思ったことを書いてみる!

 

the convoy showについてはウィキペディアをご覧ください。

ja.wikipedia.org

 

「地球がくしゃみをしている」というかっこよすぎるセリフから始まる「パピプペポ~」。

この話は、コンボイオリジナルメンバー5人が友好的な宇宙人「ポ~星人」として地球に降り立つ話だ。

パピプペポ~!は再演なので、ポー星人は久しぶりに地球に来た設定になっている。和気あいあいと地球の挨拶の作法をおさらいしたり、年を取ったね~など、コンボイお決まりの年齢いじりをしたりしていたポ~星人は、やがて町の様子がおかしいことに気づく。

2020年、地球はコロナウイルスの蔓延により、みんなマスクをしていたのだ。

ストーリの中では、ポー星人の視点から、コロナによって少し暗くなってしまった地球がユーモアいっぱいに語られ、ポー星人が実は「遣ポー使」として、地球人を元気づけるために地球にやってきたことが明かされる。

 

みなさんは年上の方に元気づけてもらった経験はありますか?

学校の先生が良い人だったら真剣に話を聞いてくれたり、励ましてくれることはあるかもしれないし、会社で上司に恵まれたらちゃんと向き合ってくれる人はいるかもしれない。親戚とかからも元気づけてもらえることはあるかもしれない。でも、どこの世界でも本気で励ましてくれる人はあんまり多くない。

そんな貴重な人に励ましてもらう機会を、自分の倍以上の年齢の、見ず知らずのおじさんたちに与えてもらうのはめちゃくちゃすごいことだ。

頑張って立ってる人に対して「お前は立派だ!」と言ってくれるのがコンボイの舞台だと思う。え、こんなに元気づけてもらっていいのか…?という気持ちになる。

コンボイの舞台は、劇場で公演を見せてくれるだけじゃなくて、観客の目を見ながら頑張れ!と話してくれる。観客にも居場所を与えてくれる演劇だと思います。

 

パピプペポ~の初演は1995年。

作演の今村ねずみさんは、携帯電話が普及し始めたこの年に、「ピ!」「ポ!」という携帯のプッシュ音が宇宙人の声のように聞こえることから着想を得て、ポー星人という宇宙人を作ったそうだ。

1995年はオウム真理教地下鉄サリン事件とか、阪神淡路大震災とかがあった年で、いろいろと暗黒の事件が多かった1990年代の中でも特に闇の深かった年だ。失業率がすごい高かったりと、社会の雰囲気としても不安が高まっていた年っぽい。

1995年のポ~がどんなストーリーだったかは今から知ることはできないけど、2020年と同じく、地球人を元気づけるためにポ~星人が地球にやってきてくれたんじゃないかな…と勝手に推測する。

 

2020年のパピプペポ~はおよそ4年ぶりのオリジナルメンバーだけの公演で、正直私は本田さんがいないコンボイを楽しめるか不安だった。

でもそんな不安杞憂だったよ~~~~~むしろオリメンさんだけのコンボイの方が、役者同士の一体感、お客さんとの一体感があって、私はむしろオリメンさんのコンボイの方が好きかもと思ったよ!マジで!

(あと推しがいないと視野が広がる!!!!これもマジ!!!!!!)

オヤジギャグの掛け合いも、いつもは「おじさんだな…」と思ったりするけど、オリメンさんたちの息の合った掛け合いで聞くと、なんだかめちゃくちゃ面白い。え?コンボイが面白いのは知ってたけど、え?こんなに面白かったんだ!?!?!?!?

今まで知らなくてすみませんでした。恥ずかしい…という気持ちにもなるし、オリメンさんのファンの方々は、若手が入ってきた時に受け入れにくかった人もいたんじゃないだろうか…といういらない心配までしてしまった。

でもオリメンファンの方々でも、「●●くんいいよね!」「若手の子すごいね!」と言ってくれる方がたくさんいるのは知っているので、本当にみなさんの新しいものに対する好奇心がすごいな~~~ありがて~~~と思う。(誰?)私もいくつになっても新しいものを受け入れ続けられる人になりたい。

 

パピプペポ~!は、コンボイの基本的な構成に則って、作品の序盤は演技によるストーリーから始まって、その後各メンバーによるショーパートが挟まる。(もしかしてこういうのレビューって言うのかな?わからん)

一通りショーをやった後、またストーリーに戻ってくるんだけど、間に挟まれるショーパートのおかげてこっちのテンションは爆上がりしてて、たぶん喜怒哀楽がショーパートを見る前よりも激しくなってる。こうして感動しやすい状態にさせられたあと、クライマックスでめちゃくちゃシンプルで心に残るセリフと歌で地球人たる我々に語り掛けてくれる。やばい。

そんでもって最後の曲がBUMP OF CHICKENなんだよ~~~~~~~~~~~(ここで五体投地する)

バンプの「流れ星の正体」という最高すぎる曲、原曲はさみしげなアコギの弾き語りで始まり、徐々にバンドサウンドが入ってきて、曲の最後で一番やかましくなって終わる(ざっくり)

この曲がパピプペポ~!の劇中で流れる時、曲の途中でステージ上からメンバーがいなくなって、代わりに後ろのスクリーンに過去のコンボイの映像が次々と流れる。

そうして観客が激エモな気持ちになった頃合いの大サビで再びポー星人の衣装で出てきた5人が声を揃えて最後のパートを大声で歌う。

 

太陽が忘れた路地裏に

心を殺した教室の窓に

逃げ込んだ毛布の内側に

全ての力で輝け 流れ星

お互いに あの頃と違っていても

必ず探し出せる

僕らには関係ない事

飛んでいけ 君の空まで

生まれた全ての力で輝け

 

ほら!!!!!歌詞も演出も最高でしょ!?!?!?!?!

声を揃えた時の強さが、めちゃくちゃすごくて、エモい気持ちになっている時に、シンプルに良い曲をいい歌い方で歌ってくれて感動しちゃうに決まってる。

 

BUMP OF CHICKENの流れ星の正体は2019年の曲なんだけど、2020年版のパピプペポ~を制作するにあたって、新しい曲を引っ張ってくるのがすごい。

たまにおじさまエッセンスが滲むときもあるけど、ほんと~にコンボイはいくつになっても新しい要素を取り入れ続けて走っている団体で、その姿勢を本当に尊敬する。

 

あとおもろいな~~~と思ったのは客層の豊かさで、

「オリメンさんのファンの方々」と一口に言っても、幅広い年齢層の方々がいらっしゃる。(お母さんくらいの人からおばあちゃんくらいの人までいた)男性もけっこういらっしゃる。多種多様な客層みんながコンボイによって元気づけられるのってすごいな~と思う。コンボイの舞台はあんまり微に入るようなテーマじゃなくて、普遍的に「人を元気づける!」とかそういうテーマのものが多いから、届く人も多いんだろうなと思う。

 

コンボイはすごいぞ!あらゆる意味で面白いぞ!

ねずみさんはコンボイをどうやって終わらせるか考えてるみたいだけど、その日が少しでも遠い日であってほしいし、すこしでも輝かしい日であってほしい…。

 

終わりに、私がブログを書こうと思ったきっかけについてちょっとだけ触れさせてほしい。

初めてコンボイに行った時、コンボイとはなんぞやと思ってネットで検索してたんだけど、ヒットした情報が少なくてどんなもんなのかいまいちよくわからなかったし、

自分が見に行くのはもしかして場違いかもなと思ってびびってたことがある。

だから文章の上手い下手は置いといて、実際に見に行った人間が感想を文章に残すのが大事なんじゃないかな~と思って私はこれを書いてます。

(友達のジャニオタが、文章を書く人間が多いジャンルは栄えるって言ってたし!)

このブログが観劇を悩んでる人の後押しの100000分の1にでもなればいいな!!!!

余計なお世話かもしれないけど!

 

以上!オタクの雑感でした!